ブンデスターク(ドームと半旗)
ドーム内部
ソニービル(左)とフィルハーモニホール(右)
左フレンチドム、右ドイツドム(Gendarmen広場)
ドーム回廊
ドームからのブランデンブルグ門
中央駅
首相官邸
ドーム最上部
ユダヤ教大聖堂(中央金色)
ポツダムプラッツ(左DBドイツ鉄道ビル、右ソニービル)
テレビ塔、ベルリンドム(中央右)、レッドラートハウス(右端)
ドイツの国会議事堂はブンデスターク(Bundestag)という。ナチスが政権をとる前、火災にあっている。当時ドイツは財政窮乏の状況で国家存続の危機に陥っていた。その中、ナチスと共産党がしのぎを競っていた。まさしく選挙前に火災が発生、ナチスは共産党の放火と大々的に宣伝し、報道機関もその背後を調べることもなく報道していた。その結果ナチスが多数の議席を獲得し、その後民主主義とは程遠い独裁政権へとひた走ることになる。戦後ようやく真実が判明し、放火はナチスの仕業であったことが分かる
堂々と嘘をばらまき人々をだまして、その結果世界で何千万という人々が犠牲者となる戦争の世の中に引き込んでいく。先の戦争の源がこの国会議事堂にあった。今平和な世の中になり世界の人々が訪れて、その歴史を知ることとは関係なしにベルリンの風景を楽しんでいる。
駐在当時は昔の国会議事堂を再建しただけのものであったが、その後その上に近代的なドームが作られベルリンを一望できるようになった。本日訪れたが、入場料は無料である。飛行機に乗る時と同じように荷物、身体チェックがある。その後エレベーターで上部に上り見学は自由にできる。
首相官邸、ポツダムプラッツのDBドイツ鉄道ビル、ソニービル、フィルハーモニーホール、ベルリンドーム、レッドラートハウス(煉瓦で出来た赤い市庁舎)、フレンチドム、テレビ塔、ユダヤ教聖堂、中央駅など360度の眺望である。ドイツ国旗は半旗になっていた。これはフランスでのテロ犠牲者に対する哀悼の意を示していた。
今回のテロ事件は日本でのオオム真理教のテロと同じ根源のようである。宗教というものが盲信につながり、首謀者の大嘘を信じ込み犯行に至る。昔はナチスのような政治的大嘘であったが現在は宗教という名を借りて大嘘により世の中の不満を持つ若者を抱き込み、世界を牛耳る動きのようである。
戦後70年、戦争経験者が少なくなり戦争の悲惨さを伝えることが少なくなっている。この選挙でもその傾向が現実となっている。今の時代、一般に報道される情報を信じ込むことなく、真実がどこにあるか自らインターネットなどを通じて調べ、自ら思考を深め判断することが必須の時代と考える。この建物の歴史的な意味を考えさせられる見学であった。
嘘といえば昨年は大きな詐欺事件が起こり、それぞれの分野での権威といわれる人々までがまざまざと騙されたことは記憶に新しい。盲目の作曲家、STAP細胞提唱者、お二人とも結局は大嘘つきであった。問題は本人たちは反省することなく詐欺という認識がないことで、テロ事件と共通した精神構造ではないかと思う。(
http://tsukubanite.blogspot.de/2014_02_01_archive.html#1313008390792716968、
http://tsukubanite.blogspot.de/2014_03_01_archive.html#965723942932577655 )