2010年12月26日日曜日

自宅からの富士



(夕焼けの富士)
(イタリアエトナ火山)

  今年もあとわずかとなった。年末恒例の日本フィルの第九交響曲を聴きに午後から東京に出かけた。東京自宅まで車で行き、そこに車を置き山手線で池袋に向かった。今年はいつもの六本木サントリーホールではなく久しぶりに池袋駅前の東京芸術劇場であった。

  指揮はいつものコバケンこと小林研一郎である。エネルギッシュな指揮は衰えていない。ヨーロッパ駐在日記/ベートベンの第九にも書いているがべートーベンの表現しようとしていたAlle Menschen werden Brueder.(人みな兄弟になる。)そのものを体感しつつ、今年の出来事を思い浮かべた。

  今年の出来事は何といっても6月から仕事を再開したことと、それにともない計画していた久しぶりのドイツ生活を断念したことである。5月から2~3ヶ月久しぶりに妻と共にドイツで生活する計画を立て飛行機の予約もとっていたが、出発1週間前に仕事の話が決まり結局私はドイツ行きを断念した。

  妻は出発前にすでにドイツの友達たちと色々な計画を立てており、妻一人で出かけることになった。今まで海外旅行は常に私と一緒であったことから出発前は不安で緊張していたそうだ。しかし、ドイツで友達に会ったとたん元気が出てすっかり楽しんでいた。それに加えて1週間遅れで長女も合流し、母娘での旅行となり親子の絆を深めたようだ。

  今はスカイプという便利な手段でいつでも、世界どこでもパソコンを通じてテレビ電話が出来、日本で留守番していても近くにいるようで海外に行っているとは思えない感じであった。妻が帰国後も娘はイタリア北部アルプスに近い山間に10日ほど滞在し帰国した。今回は行けなかったが今の仕事が一段落すればまたドイツでの生活も計画したいと考えている。

  このごろは天気のよい日、自宅から西空に富士山を見ることが出来る。さえぎるものがないため富士の全景が望める。イタリアシシリー島のエトナ山も高さは同じようなものであるが、山頂からの稜線はゆるやかで、富士のような角度のある稜線ではなく、富士の美しさをいつも認識させられる。

  今年も無事過ごせたことを感謝し、来年もこの恒例の第九交響曲を聴きに行けるよう願っている。

2010年12月5日日曜日

パラグライダー




夕方からつくば山系にある朝日峠展望台に出向いた。霞ヶ浦側からつくば山に向かう山腹ドライブウェーの中途にあり、霞ヶ浦を近くに見下ろせ、また遠くは関東平野が望めるつくば山系での絶景ポイントの一つである。

その展望台のあるところは芝生の台地になっており、パラグライダーを楽しんでいる人達がいた。順番に飛び上がり、うまくいかないときには再度やり直し、風とのタイミング次第なのか、その人の腕なのか。浮き上がりに成功すると自由に天空散歩を楽しんでいた。

ところでこの翼を近くで見るとリップストップの織物である。長い間勤めた会社の製品である商品「パワーリップ」であることはすぐに判断がついた。この素材、世界的に先駆けて開発したもので、薄くて軽く、しかも高強力で引き裂きにも強いという厳しい条件を満足させることにより商品として使えるようになったものである。

このために高重合度の細いポリエステル繊維を開発、さらに薄くても引き裂きにも強い布帛としてリップストップ構造を採用した。耐候性も上げるため特殊な化学加工技術も開発、それら技術の集大成で実行化できたものである。このような地道な開発のおかげで初めてこのスポーツも発展出来たという事実を、楽しんでいる人々をみて確認できた。
 
すでにポリエステル繊維産業は、大量生産が基本になる用途分野では中国などの新しい工業国に移転してしまったが、このようなニッチ分野では、まだまだ日本の技術が世界的に使われている。日本の生きる道は大量生産ではなく総合的な技術力が必要とされるニッチの分野ではないかと再度認識しつつ帰宅した。

このごろは午後5時前には日没となるが、夕方自宅からは赤い夕空に浮かび上がる雄大な富士山を見ることが出来る。本当にすぐ近くにあるような錯覚さえ覚える。この時期の楽しみの一つになっている。

2010年11月7日日曜日

タンボロッジ


             会津高原の紅葉
1980年代の後半、勤めていた会社では新しいスーパー繊維、パラアラミド繊維を企業化しその用途開発を積極的に進めていた。この高強力・ハイモジュラス繊維の用途にはハイテク産業分野のみならず一次産業向けの用途も探すべくその例として、海向けはマグロ延縄ロープ、山向けは野猿式ロープの開発をしていた。
延縄ロープは軽量化による海中での挙動がうまく適合したのか、マグロが従来のポリエステルロープに比べてたくさん取れることが実証され世界的に普及するきっかけとなった。
一方野猿式ロープについてであるが、これは木材伐採の際、山の頂上付近の木と麓の木にロープを固定しそのロープを使い切り出した材木を伐採地から麓までロープウエィのように運搬するものである。
ロープ会社と共にその試作を何回も繰り返し、実際の現場での実験を実施した。その場所が会津高原の会津田島であった。ブナ原生林に入りロープのテストを実施。従来のスチール製では作業員がそのロープを肩に担いで山を登るのには限界があったが、軽量のパラアラミド繊維ロープは高齢者でも持ち運びが出来るとのことで好評であった。
昨日、会津若松からこの会津田島に入った。この付近をドライブしたが、回りの山々はすかっり色が変わり紅葉である。その紅葉を楽しみながら会津高原を走り、タッボロッジに到着した。昨年の秋にも宿泊しているが、今回は近くの湯の花温泉でゆっくりとお湯につかり、その後有名なマクロビ料理を満喫した。
本日も天気がよく、山々の紅葉を楽しみながら、お昼は那須のやはりマクロビ料理で有名な「こと葉」で食事し、夕方にはさらに宇都宮市のマクロビレストラン「キッチンカンナ」でお茶タイム、夜にはつくばに戻った。昨日の昼食も郡山近くの「銀河ほとり」でマクロビ料理としてナンとカレーを食べた。紅葉を楽しむと共にマクロビ料理三昧の2日間でもあった。

2010年11月3日水曜日

那須岳


           (那須岳中腹の紅葉)

先週は台風などの影響により雨の日が多かったが、本日は久しぶりに朝から朝日が差し、ドライブに出かけることにした。那須地方は今まで塩原温泉、会津高原などドライブに何度か出かけているがまだ那須岳に行った事はなかったのではじめてトライすることにした。

常磐道、北関東道、東北道を走り、約2時間で那須塩原インターを降りて、近くの「創造の森農園レストラン」で昼食を取った。森の中にあるレストランで、その敷地内でシュタイナー教育による保育園も経営している。畑もあり、大根、白菜、にんじん、ねぎなどなど栽培していた。ヤギが雑草を食べておりのどかな雰囲気の中でくつろいだ。

昼食後那須岳に向かった。麓は晴れており10℃くらいであったが那須岳近くのロープウエー乗り場に到達すると0℃でぱらぱらと粉雪が舞っていた。ロープウエーの頂上駅付近は真っ白な雪化粧となっていた。

帰途の中腹で紅葉を見たが、ところどころ黄色、赤色の色彩が見られるが、全体には茶色になりつつあり、すでに冬が到来し紅葉の季節がなかったような光景であった。今年の春も短く、冬からすぐ夏の気候に移ったがこの秋も同じように短い感じがする。

それでも那須高原は晴れ間も見られ、紅葉を楽しみながら高原のドライブを続け、つくばに戻った。今日は行楽日和で帰りの高速道路は、いつもは混まない宇都宮、友部付近が渋滞で今までにない経験であった。つくばで高速道路を降りたが、この後東京まで40kmの大渋滞との表示が出ていた。つくばに住むことのありがたさを感じた一日でもあった。

2010年10月8日金曜日

グラフェン


今週はノーベル賞の話題が多かった。長年勤めていた会社に在籍していた方も受賞し他人事ながら嬉しい週であった。
しかし、今回の化学賞の対象になった反応を最初に考え出し物作りをした人は別人であることも知った。勤めていた会社の同僚が大学院時代その研究室の先生たちと研究し論文も海外を初めいろんな学術誌に載せたとのこと。すでに当時の先生は故人となり、受賞を伝えるニュースでも最初の発想はその方であることを紹介していた。
その後、より効率的に低コストを実現する技術を開発したことにより工業的に利用されるようになり今回の受賞となったものと思われる。身近にノーベル賞級の研究をしていた人がいることを知り世の中狭いものと感じた。
一方、物理学賞は英国のグラフェン研究者に与えられ、我々カーボンナノチューブに関わるものとっては残念との思いである。世界で初めてカーボンナノチューブの詳細構造解析・特性を明らかにした飯島博士には与えられなかった。我々研究機構の顧問でもあり、産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター長でもある。
グラフェンはその後発見され、チューブではなく平面状である点違うが、カーボン結合は全く同じで、フラーレンと共に同類のもの。フラーレンもすでにノーベル賞を授与されておりチューブだけは残念ながら与えられていない。
これら3兄弟ともまだ大きな具体的用途は開発されておらず、ナノチューブは我々研究機構の成果次第で認知されるのではないかと思い直し、もうしばらく微力ながら世のため励んでいきたいと思う。

2010年9月11日土曜日

単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)

  単層CNT融合新材料研究機構(TASC)はすでに5月24日に設立されているが、実際の活動に入ったのは8月からである。8月中はつくばに参集した研究員は一部であったが、この9月1日からは予定していたメンバーが勢ぞろいし本格的な研究活動を開始することになった。

  9月1日の初日に全職員に対し機構の方針と将来ビジョンについての説明を実施したあと、若い研究員を特に意識して六訓を紹介した。福沢諭吉の言葉との説もあるが実際は誰が言い出した言葉かは不明というのが定説である。これからの人生を歩むに当たって常に頭に入れておいて欲しいとの願いで引用した。

1.世の中で一番立派なことは一生涯を貫く仕事をもつことです。
2.世の中で一番みじめなことは人間として教養のないことです。
3.世の中で一番淋しいことはする仕事のないことです。
4.世の中で一番尊いことは人のためになることをして恩にきせないことです。
5.世の中で一番美しいことはすべてのものに愛情をもつことです。
6.世の中で一番悲しいことはうそをつくことです。

  そして8日には、産業技術総合研究所内にあるレストランでキックオフパーティーを開催した。珍しく台風が通り過ぎる最中のパーティーとなった。カーボンナノチューブという素材が新しい産業を創出できるよう日本の英知を集めて検討を開始する。2035年にはカーボンナノチューブ生産会社売り上げ、数1000億円、関連市場規模1兆円の産業の可能性を求めてもうしばらく毎日を励みたいと思っている。

  本日久しぶりに我が畑に出向いた。この夏は日照りのためあまり作物が出来ていない。それでもメロンを収穫したりして楽しませてもらった。カボチャだけは元気に成長、たくさんのカボチャがとれ居間に転がして少しずつ食している。ふかしたり、てんぷらにしたりでなかなか美味しい。ことのほか暑かったこの夏も過ぎ、この2、3日、夕方は涼しく感じられる。暑さが落ち着けばまた土日の仕事として畑作業も開始するつもりである。

2010年8月1日日曜日

産業技術総合研究所(AIST)




並木公園の並木道




自宅マンション近くの並木道



収穫したカボチャ


  つくばのメインストリートである東大通に面して有名な宇宙航空研究開発機構(JAXA)があり、その北には物質・材料研究機構(NIMS)が、南には産業技術総合研究所(AIST)がある。それぞれ広大な緑あふれる敷地をもっているが、この産業技術総合研究所の敷地が一番広く、正門を入っても目的の場所に行くのに歩いて15~20分かかることもある。この正門はつくば自宅から歩いて15分のところにある。

  この研究所では新しい産業を創出するために色々な分野の研究開発が実施されている。その中の一つの研究テーマにカーボンナノチューブがある。このナノチューブ応用研究センター長が飯島澄男博士で、昨年文化勲章を授与された方である。1991年にカーボンナノチューブの詳細な構造を解明しカーボンナノチューブの第一人者として世界的に知られた研究者である。
 
  カーボンナノチューブの構造・特性は解明されているが、これを工業として製造し応用する技術はまだ完成されておらず、国家プロジェクトとして研究開発することになった。日本発の素材を工業化し近い将来の大きな産業の一つに育てようとするものである。このため産学独(独立行政法人産総研)で構成された研究開発組織「単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)」がこの産業技術総合研究所内に設立された。
 
  この研究開発機構でリーゾナブルなコストを可能にする製造技術と具体的応用開発に成功すれば、いずれ飯島博士とその製造応用技術開発者にはノーベル賞が与えられることは間違いのないことと云われている。6月からこの研究開発機構の仕事に関わることになり、8月からようやく本格的に研究開発事業を開始することになった。
 
  自宅からは歩いて15分のところであるので、毎朝夕の通勤には緑豊かな並木道を歩いて通っている。この時期暑さ厳しいが木漏れ日を浴びながら緑のトンネルを歩くのは気分爽快である。ますます蝉の音はうるさくなるが、夏の趣として味あうのもいい。ドイツ時代は片道4kmのライン川の土手を歩いて通勤していたが、このような蝉の音は皆無であった。これからも四季を楽しみながら通勤したいと思う。
 
  本日久しぶりに我が畑に行ってみたところ、小麦はとっくの昔に実を結んでいたが放置しておいたので鳥のえさになったようで、枯れ草のみが残っている。昨年コンポストにしていたカボチャの種から自然に芽が出て、畑は一面カボチャの葉っぱで埋め尽くされていた。カボチャが出来ており持ち帰った。色・形など色々な種類があるようである。てんぷらなどにして食べるつもりである。
 
  これからは土日だけでも畑作業をするつもりであったが、休みの日にも結構やることがあり畑に向かうのは月に数回になりそうである。それでも、キョウリ、なす、ピーマン、ゴウヤ、青葉、おくら、ししとう、モロヘイヤ、メロンなどが育っており、その内キュウリ、なす、ピーマン、ししとうは食べごろのため持ち帰った。他の作物もまもなく収穫出来そうである。

2010年5月28日金曜日

東京飛鳥山公園



都電と飛鳥山

  ほぼこの1年ゆっくりとした生活で、さらに5月からは久しぶりにドイツに1~2ヶ月ほど滞在する計画を立てていた。しかし、5月に入り突然仕事の話が入り込んだ。そのため最近はその準備に霞ヶ関訪問の用件が入りほとんど東京で生活している。

  まだ梅雨には早いが雨の日が多いこのごろである。今日は久しぶりに晴天で午後、東京自宅から散歩に出かけた。都内唯一の都電を見ながら、なるだけ路地を歩き目的の飛鳥山公園に着いた。自宅からほぼ1時間ちょっとの距離であった。

  この飛鳥山公園は、小高い丘で江戸時代に桜が植えられ桜の名所として浮世絵にも描かれているところである。この山のふもとは王子という地区で、明治時代に渋沢栄一が日本最初の製紙会社王子製紙を設立したことでも有名である。この公園の中にはその記念の紙博物館もある。子供が小さいときにも都電を使ってよく訪れて散策を楽しんでいた。

  昔と違うのはこの小さな山にケーブルカーが出来ていることである。歩行が困難な人でも車椅子で公園を楽しむことが出来るようになった。ハンディキャップのある人も出かけることが出来るようになり、この30年で日本もずいぶん人にやさしい環境づくりが出来ている。

  6月からはつくば自宅近くの研究機構に勤務することになった。これからはほぼつくば100%の生活になる。畑作業は土日だけの仕事になりそうである。

2010年5月5日水曜日

我が小麦畑

関西、北陸のドライブ旅行のため我が畑はほったらかしであったので状況を見に午後畑に出かけた。昨年末に播いた小麦はそのほとんどをたくさんの鳥に食べられたと思っていたが、食べ残しが芽を出していた。

旅行前にはまだ小さな茎と葉に過ぎなかったが、久しぶりに畑を見ると立派に成長し小麦の穂が出ていた。畑の2/3は小麦の緑で覆いつくされた。小麦の中に雑草も結構生えており手で抜いて小麦が無事出来るよう願った。

野菜の花はすでに菜種をつけており、このまま置いておいて菜種も採ってみたいと思う。ほうれん草、キャベツ、あさつき、レタス、玉葱などを収穫しその後を耕し、昨年来残飯・雑草・残野菜で作っていた堆肥を畑に追加した。これから夏野菜の種、苗を植える予定である。

2010年5月1日土曜日

立山雪の大谷


勤めていた会社の同僚が退職後宮津に住んでいるとのことで、この連休京都の墓参りの帰りに訪れた。日本海の入り江に面してリゾートマンションがありその14階に住居があった。目の前が海、天気が良いと東尋坊まで見えるという絶景の場所であった。

一夜明けその海岸を散歩した。夏は海水浴、ヨット、ボートなどが楽しめるという。有名な山椒大夫の安寿と厨子王の潮汲みなどの過酷な労働の場所でもある。松林のところどころにはハマナスの花も咲いており春のすがすがしい気分を味わった。

帰りは立山に立ち寄った。富山に2泊し、車は富山に置いて、富山電鉄で立山に向かった。立山駅は人人の波であった。長蛇の列に並び高原バスを待った。待つこと3時間、ようやく乗れた。

2400mの室堂までの標高差の大きな登山道はスイスのフルカ峠の小型版である。フルカ峠はガードレールがなく片側はがけ、ドイツから車で出かけ運転するのに緊張したのを覚えている。ここはガードレールがついており少し安心である。

室堂の回りは真っ白な銀世界。スイスのユングフラウヨッホ、マッターホルン、モンテローザ、サンモリッツなどの雰囲気と全く同じである。7月になればこの銀世界も緑の絨毯になるのであろう。スイスと同じ体験をするにはこの5月連休が最適である。

帰りは1時間ほどの待合でバスに乗ることが出来た。今回はあまりにも人が多く、黒部湖まで行くことが出来なかった。次回は長野側から黒部ダムを訪れたいと思う。(http://tsukubanite.blogspot.jp/2011_05_01_archive.html#1063421077571710466


        動画 立山室堂からのパノラマ

2010年4月18日日曜日

我が畑の梨の花



           (初摘みのアスパラガス)
             (収穫した野菜)
今日は朝から久しぶりの晴天であった。午後から我が畑におもむき畑作業をすることにした。
昨年、畑の境界には柿、栗、りんご、琵琶、そして梨などの苗木を植えている。昨年末には琵琶が花をつけ実が出来つつある。そして今、梨の花が咲き出した。この付近にはたくさんの梨畑があるが周囲の梨畑も花満開である。
畦道には一面ぺんぺん草の白い花が咲き、きれいな情景ではあるが歩きにくいので今日作業するところ付近を刈り取った。今年は食べられないと思っていたアスパラガスが芽を出し成長しており早速収穫した。ドイツ時代の太い白いアスパラガス(ヨーロッパ駐在日記/バルベック)に比べてひょろっとした細い緑のアスパラガスである。
また、ほうれん草、キャベツ、あさつき、金時にんじん、レタスなども収穫した。とにかく家で食べるには多すぎるため、東京の近所の方々に配るつもりである。にんじんだけはジュースにすることを試してみようと考えている。
苺がたくさんの花をつけており、この苺の他、琵琶、梨、りんご、栗などの果実がほんとうに出来るのか思いつつ、楽しみにしている。りんご、柿も芽吹きしているが、柿については果実が出来るまでにはおそらくまだ数年はかかるのであろう。

2010年4月17日土曜日

JAXAの特別公開


昨夜は雪模様になったが、関東地方にこれほど遅くに雪が降ったのは41年ぶりとのことである。朝はまだ小雪が混ざったみぞれ状態で、屋根は薄っすらと白化粧となっていた。午前中にはようやく止んで天候も回復してきた。
昼食後、JAXAの特別公開を見るため散歩に出かけた。しかし冬同然の寒さのため羽毛ジャンパー、手袋、ニット帽の冬支度で出かけた。先日散策したときには桜が満開であったがすでに葉桜になりつつあるところであった。
つくば駅からのバスのピストン運転でたくさんの人々が訪れている。特に多いのが子供連れ、学校からまとまって来訪している団体の人々など大変な賑わいである。広大な敷地には催し物がたくさん開催されており、人だかりが出来ている。また宇宙食も販売されておりたくさんの人が買い求めていた。
ロケット、人工衛星のコントロール室、飛行士の訓練設備も見ることができた。国の施設には膨大な経費が使われていることもこの見学会で実感として経験した。普通の会社ならとっくの昔に倒産している国の赤字財政のことを考えると単純に楽しんでいて良いのかと考えさせられる見学でもあった。
明日からは天候も回復し、暖かくなると天気予報では伝えている。しかし、冬物はいまだ着られるようにしてある。いつしまえば良いのか全く予想が出来ない今日この頃である。

2010年4月14日水曜日

三春の滝桜




           (摘み取った土筆)
三春の滝桜が開花したとのことで見に出かけた。昨年は5月に訪れ葉桜の姿を見ている。(http://tsukubanite.blogspot.com/2009_05_01_archive.html#1332550428856155652
その時は見学者はほとんどなく車もその木の前においての観賞であった。今回は観光バスなどでたくさんの観光客が訪れていた。駐車場から滝桜までのきれいに舗装された通路には出店がたくさん出てお土産、植木などを売っており大変な賑わいである。
まだ咲き始めたばかりのため薄くピンクがかった姿が見られるに過ぎず、花盛りの桜色の全容を見ることは出来なかった。それでもみんな写真を撮り、プロカメラマンが団体客の写真を撮るなど、多くの人々で混雑していた。
気温は5℃。全く冬の季節に戻ってしまっている。初夏のような日があればすぐに冬の気候と三寒四温どころかこのごろは一寒一温である。この調子では満開になるにはまだ1~2週間はかかるような気がする。
滝桜近くの道路には、6kmのところであと3時間かかります、4kmのところではあと2時間かかります、2kmのところではあと1時間かかりますとの渋滞情報を知らせるカンバンが各所に置いてあった。おそらくこの土日にはこのような状況になるのだろう。満開のときにもう一度訪れたいと思うが、渋滞を予想すると考えてしまう。行くとしても朝早く到着することが必要のようである。
見学のあと近くの「銀河のほとり」(http://plaza.rakuten.co.jp/ginganohotori/)というレストランで昼食をとった。そのレストラン前の野原に土筆が群生しているのを見つけた。それを摘み取り持ち帰り早速煮付けにして食べた。なかなか美味しく、しばらくは季節の味覚として楽しめそうである。つくば近辺の土筆を摘んで食するつもりであったが、今年はもうこれで満足である。

2010年4月11日日曜日

牛久沼の桜



               (抱樸舎)

つくばを終の棲家に決める前にはいろんなところを訪れて調べている。生まれ育った京都、軽井沢、佐久、小諸、清里、熱海、那須塩原、日光付近などなど見て歩いた。

そして、牛久沼あたりに田舎の雰囲気のところはないかと訪れたが気に入った所はなかった。帰り、近くにつくばがあることに気づき車で走っていたらたまたま完成したばかりのマンションが売りに出されていた。結局このマンションが気に入り住むことになった。

牛久沼といば住井すゑさんが頭に浮かぶ。今日はその住井すゑさんが住んでいた所を訪れた。現在では自宅の一角に建てた文化活動の拠点「抱樸舎」にその足跡の資料が置いてある。そのいろいろな資料の中に「文化とは?」ということについての言葉があった。この文章はまさしく住井すゑさんの人となりを表すものと理解した。

「地球上の人間は、人間であることにおいてみな平等です。貴賎、貧富の差別は野蛮時代のつくり事。このことを解明するのが《文化》でもあります。」

この家は牛久沼の真近くにあり、冬場沼を眺めるとその前面には富士山が映えて見えるそうである。特に1月15日ころにはその富士の頂きに真っ赤な太陽が沈んで夕焼けに染まった富士が見られるという。天気次第であり毎年見られるという保証はないがまた是非訪れて写真におさめたいものである。牛久沼の桜も満開で最盛期であった。もうしばらく桜を楽しめそうである。

2010年4月9日金曜日

JAXAの桜



今、日本初の女性宇宙飛行士が宇宙を回っている。先日にはすでに宇宙を回っている日本男性宇宙飛行士の乗っている宇宙船とドッキングし宇宙で再会したという。彼らがその訓練を受けたのがつくばにあるJAXA(宇宙航空研究開発機構、筑波宇宙センター)である。

自宅から歩いて20分のところにこのJAXAがある。いつもの散歩コースの一つの途中にあり、今まではただ通り過ぎるに過ぎなかったが今日は満開の桜を見に歩いて出かけた。

日本の道100選に選ばれている東大通りに面して敷地内にある桜が今満開である。この通りに面して反対側には物質材料研究開発機構もあり、ここにもたくさんの桜が植えられている。このように東大通りの両側は桜の他、銀杏、もみじ、プラタナスなどの並木道になっている。春は桜、夏はプラタナスなど木々の緑、秋はもみじの赤、銀杏の黄色など季節によりその色彩を楽しめる。

この17日にはJAXAの特別公開がある。宇宙飛行士の訓練場など見ることが出来るようである。散歩がてらに訪れたいと考えている。


            (動画 JAXAの桜)

2010年4月8日木曜日

自宅から見える桜


朝から太陽の光が入り込み気持ちがいい。自宅からは満開の小学校の桜が映えて見える。都内より1週間遅れてつくば地区も桜満開となった。学校も新学期が始まり子供たちは元気いっぱいに動き回っている。この学校の裏には木々で覆われた小さな社がありその林を出たところに我が畑がある。

その畑から昨年末収穫した蕎麦の選別ができた。結局、量は3kgほどであった。これからまだそば殻をとって粉にする必要がある。皮をはがす方法が分からずインターネットで調べていたが、ある人によるとすり鉢に実を入れて軟式ボールで擦ると剥がれると投稿している。これからトライしてみる予定である。手でそば殻を取ってみるとうす緑色の実が出来ており早く粉まで加工して手打ち蕎麦を味わいたいものである。


          (動画 自宅から見える桜)

2010年4月6日火曜日

浅草からの東京スカイツリー



              (上野の桜)

東京の新しい名所になりつつあるのが東京スカイツリーである。数日前東京タワーの高さを超えた。東京自宅近くの橋からはその姿を見ることが出来るようになった。

本日は東京に出向き自宅で花見をしながら昼食をとった。居間の窓越しに一面満開の桜を楽しみながらの食事であった。その後上野に赴き、上野、浅草を散策した。

上野は桜満開で大変な人出であった。浅草寺からは見上げる形で東京スカイツリーを見ることが出来る。またビルの谷間の路地からも望むことが出来る。今半分の高さということで完成にまであと2年かかるようである。600mを超える建造物になればまたその光景も趣の違ったものになるのであろう。

これから完成までの間、定期的に定点観測するのも面白い。半年後くらいにまた写真を撮りたいと思う。

2010年4月4日日曜日

乙戸沼公園の桜


自宅から南西約2km、散歩の範囲内にある桜の名所といえば乙戸沼公園である。午後、畑の田舎道を歩き30分くらいでその公園に到着した。

まだ桜は咲き始めたばかりであるが、すでに屋台も出ていろんなグループの宴会たけなわであった。午後からは寒さも感じられ、バーべキューなどで暖をとりつつ楽しんでいるグループが多い。次の週末には暖かくなり、花も満開になり大変な人で賑わうものと思う。

沼を一周して公園に隣接したレストランでお茶タイムをとった。この間までは高級感のあるフランスレストランであったはずであるが名前が変わっている。この3月末に新しくカフェ・マルシェ・サロンとして開店していた。無農薬野菜・穀物も販売しておりまた買い物に来ることも考えたい。帰りも田舎道を歩いて帰ったが、手打ち蕎麦の店があるのを見つけまた機会をみてこの蕎麦もトライしていみたいと思う。

2010年4月3日土曜日

農業研究所の桜並木




関東地方も桜が咲きはじめた。早速自宅から南西6kmのところにあるつくば農業研究所の桜並木を見に行くことにした。車で15分くらいで着いた。この地区は農業、林業、畜産に関する研究所がたくさんありその中心の道路約2kmにわたって両側に桜が植えられている。まだ咲き初めであったが桜の下を散歩した。
途中には広大な農場もあり、一面菜の花畑で黄色いじゅうたんになっていた。さらには麦が畑を緑で覆っているところもあり春爛漫である。多くの人が訪れており、歩道から研究所に入ったところには芝生があり結構花見しながら昼食をとっている人も見られた。
往復散歩した後、近くのつくばみらい市にあるそば「一扇」で昼食をとった。手打ち二八蕎麦でてんぷらもえび・白身魚・きのこ・野菜など程よく仕上がっており美味しく食べその後帰宅した。
久しぶりの好天であったので夕方には我が畑に出向いた。昨年末に播いた小麦は、播いたとたんたくさんの鳥が襲来しほとんど食べられてしまったようだが、一部残っていたのか、ところどころ芽を出し成長している。また昨年秋の蕎麦の実の自然落下したものも芽を出している。雑草も一緒に大きくなっておりとりきれない。畑の2/3は小麦、蕎麦、雑草の混在した緑のじゅうたんになりそうである。
畑の残り1/3はいろいろな野菜が生長しているが、ぼちぼち次の段取りが必要ですべての作物を収穫しなければならない。今までもちょっとずつ収穫し食べているが食べきれていない。今日も金時にんじん、キャベツを持ち帰り料理に使う方法を考えることにした。

2010年3月28日日曜日

花室川の土筆


               (我が畑)        
ようやく花室川の土手に土筆が顔を出した。彼岸もすぎいよいよ春爛漫である。昨年は福島三春の方から土筆をたくさん送っていただき煮物にして味わった。今年はつくば近辺で土筆を見つけたらそれを食したいと考えていた。いつもの散歩コースにも土筆が出ることが確認できたので他にもないか見て回りたいと考えている。今日のところは量も少ないので摘み取らず、様子をみて持ち帰りたいと思う。
帰り我が畑に立ち寄るとお花満開である。小松菜、白菜、水菜など食べきれず葉っぱも大きく成長しすぎて結局花を咲かせている。ほうれん草も食べきれず大きく成長しすぎているがまだ食べられそうなので収穫した。結構たくさんあるので東京のマンションの方々にも食べてもらうつもりでいる。