2014年5月31日土曜日

クレラーミュラー美術館


クレラーミュラー美術館入口

正面

ゴッホ「桃の木」

ゴッホ「夜のカフェテラス」

ロダン「うずくまる女」

ビアーガーデン


  日本からの友達の希望がありゴッホを鑑賞することにした。オランダの森の中にある美術館、クレラーミュラー美術館を久しぶりに訪れた。森の入り口には車の列、入場券を買い求める長蛇の列を見て驚いた。以前は何の手続きもなしで森に入れた。要領が分からなかったが、美術館に入る入場券とともに森に入る券も必要とのこと。おまけに車の入場券も買わされた。

  森の中はサイクリングする人が多い。オランダはどこでも自転車専用道路が整備されておりサイクリングを楽しむ人が多い。昔と変わらず美術館近くに駐車場があり車を置いて見て回った。

  東京自宅にはゴッホの「夜のカフェテラス」の絵が飾ってありその本物に再度出会うことになった。また駐在時代、フランスはアルルを訪れた時に見た桃の木畑を連想させる絵などゴッホを中心に興味深く見て回った。友達もゆっくりと鑑賞し楽しんでいた。最後に庭園のロダンなどの彫刻を鑑賞し、美術館を後にした。

  デュッセルに戻り夕食は駐在時代住んでいた近くのドイツレストランでとったが、夏場となり庭でのビアーガーデンとなっていた。ホワイトアスパラの季節であり、やはりアスパラを食べた。バルベックのレストランに比べて固い感じであったがやはり美味しくいただいた。 

2014年5月30日金曜日

オルガンコンサート

Auferstehungskirche(駐在時代近くの教会)

バイオリン(Gabriele Nussberger)と

オルガン(Andy Oppenkowski)のコラボ

オルガン独奏(Markus Hinz)

オルガン独奏(Johannes Geffert)

https://www.youtube.com/watch?v=sxIn-dcT6f0

オルガンの鍵盤

  駐在時代住んでいた近くの教会で eine langelange Orgelnacht (長い長いオルガンの夜)と称してコンサートが開催された。長い長いの表現を使っているのは午後8時から夜中1時まで延々と演奏するためである。この教会のパイプオルガンを制作した会社が設立後100年になり、その記念コンサートとして催された。

  午後8時から聴いたが、まずはオルガンとバイオリンのコラボであった。そのあと演奏者は順次変わりバッハ、ヘンデルなどのオルガン曲が続いた。去りがたかったが明日の予定もあり午後11時でその場を離れた。そのあと、ハープとのコラボ、合唱などの曲が続いたようだ。

  教会の中でのオルガンの音は特にその低音が地響きのように聞こえる。他の楽器では味わえない響きである。演奏者はオルガンの有名な名手ばかりという。途中で帰ることになったが、入場料はわずか12ユーロで十分に堪能させてもらった。

2014年5月29日木曜日

ケフェラール

門前町ケフェラール

 

教会内部(ミサが終わって)

パイプオルガン

  本日はキリスト昇天祭で休日である。バルベックに日本からの友達とホワイトアスパラを食べに出かけた。早く着いたので、その北10kmのところにあるケフェラールに立ち寄った。途中には白いビニールカバーで覆われたホワイトアスパラの畑が見える。

  ケフェラールはドイツ、オランダ地区のカトリックの本山である。門前町として教会周辺は土産物店が多い。ちょうどミサが終わったところでオルガンが奏でられていた。すごい音響である。教会の中はローマバチカンを小さくまねをしたような色彩豊かな様式になっている。オルガンの演奏が終了するまでゆっくりと音響に聞きほれた。

  お昼にはバルベックでホワイトアスパラを食べた。友達も今までに食べたことのない美味しさと喜んでくれた。夕方にはデュッセルに戻り市内を案内、夕食は駐在時代住んでいたところの近くのビール醸造所でとった。友達はアスパラとともにビールも楽しめたようだ。

2014年5月26日月曜日

サンスーシー

サンスーシー宮殿

サンスーシー庭園

サンスーシー庭園

新宮殿

新宮殿

  デュッセルに戻る途中、ベルリンの隣町のポツダムに立ち寄った。有名なサンスーシー宮殿を再度見るためである。約20年ぶりの訪問であった。

  サンスーシー宮殿を下の噴水から見上げると段々畑の生垣が幾何学模様になりきれいな光景となる。他では見られない庭園である。1700年代のプロイセン王国時代、マリアテレジアのオーストリ帝国と競うように作られたという。隣の国との戦争が日常的であった時代、その国力を示そうとしたようだが、結局その浪費が国自体の滅亡につながるという、今の世でもあてはまるような歴史である。

  宮殿内は前回来たとき見ているので庭園だけを散歩したが、世界遺産ということで観光客は多い。午後にはポツダムを出て、夕方デュッセルドルフに戻った。距離は550km。ドライブ途中眠たくなり、2度合わせて40分ほど仮眠をとった。約6時間のドライブであった。

2014年5月25日日曜日

トリスタンとイゾルデ


ベルリンドイツオペラハウス

開演前のひととき

オーケストラ席

オペラハウス内部

舞台

ベルリンの壁ギャラリー

川に沿った壁


ベルリンの壁

ベルリンの壁



ベルリンの壁

ベルリンの壁

ベルリンの壁

  ベルリンもラストデーとなった。お昼はベルリンの壁ギャラリーを見学した。川に沿った道には壁が残っている。その壁に落書きしたのであろうが、それを残して記念公園にしている。斬新な絵と色の強烈なものが多く何か主張しているようである。

  午後4時からベルリンオペラで「トリスタンとイゾルデ」を見に行った。ワーグナーの有名な楽劇である。始まりの前にはロビーで軽い食事、お茶などでくつろいでいる。開演5分前にようやく会場の扉が開かれた。客席は聴衆で満員となった。

  イゾルデはもともとの恋沙汰からトリスタンに復讐心を持っていたが、アイルランド王女から他の国の妃として嫁ぐことになった。トリスタンはその国へ赴く船旅の随行者に指名された。船内で会ううちにイゾルダの復讐心はなくなりトリスタンの虜になる。

  お妃となるが、トリスタンとの関係を知られるようになりトリスタンは従者により刺され死んでしまう。そのあとを追うようにイゾルダも死を選ぶ。

  静かに序曲から始まったがそのまま曲が続いていく。歌劇といわず楽劇と別の名前を使うのは、従来の歌劇のようにアリアがないのである。劇的な管楽器響きわたる場面など延々と休みなくオーケスラと歌声が続く。1幕大体1時間半。20分くらいの休憩を2回とり、最後も静かに幕が下ろされた。終わったのは9時過ぎであった。その間歌手は歌い続けである。これだけの歌詞・しぐさなどを覚えこむのは大変と思うが、プロの力である。

  駐在時代エッセンオペラで見た、やはりワーグナーの「神々の黄昏」も6時間にも及んだ。オペラの歌手になるには、もちろん声が重要であるが、演技力と記憶力、それに加えてもっとも必要なのは体力ではないかと思う。(http://www.geocities.jp/am00jp/y/trip1997feb.html

2014年5月24日土曜日

ヴァンゼーエ

ヴァンゼーエ

ヴァンゼーエ

ヴァンゼーエ近くの教会

教会コンサート

Groh教授

Groh教授のピアノ演奏


Literaturehaus Berlin

Literaturhaus Cafe


  エッセンに住む知り合いの日本人の娘さんは今ベルリンに住んでいる。今朝、その娘さんとホテル近くのLiteraturhaus Berlin にある カフェで会うことになった。すでに結婚しバイオリニストとして仕事をしながら子育てをしている。ご主人も作曲など手がける音楽家とのこと。お子さんは男の子で2歳であった。昔の東ドイツの車、トラバントのおもちゃをおみやげに渡すと、アウトとドイツ語が出てきた。水が欲しいとバッサーという。今のところドイツ語が優先のようである。しかし納豆はナットウというそうだ。
  親子とはカフェで別れて、午後からはポツダムに近い湖、ヴァンゼーエに向かった。湖にはヨット、カヌーで遊ぶ人、遊覧船の観光客など賑わいを見せていた。この湖の周りは森林で豪邸がたくさんあり保養地でもある。港付近を散策した。

  この湖の近くの教会で演奏会があるとの情報があり、16:00から聴きに行った。バイオリン、チェロ、ハープ、ピアノ、フルートの構成で、メインはモーツアルトのハープ協奏曲であった。生の音楽は教会の中で響き渡りCDでは味わえないものである。

  また夜20時からは昨日に続いて、ホテル近くのベルリン芸術大学でMarkus Groh 教授 (youtubeで見られる。https://www.youtube.com/watch?v=QDIR0V21V-I) によるピアノ演奏会に出向いた。教授はエリザベスピアノコンクールで優勝した経歴をもった人で、ブラームス、ベートーベンの曲に加えて最後はリストの曲の演奏であった。ホールにピアノの音が響き、その迫力に圧倒された。芸大のホールは音響も良く、またピアノも最高のものが使用されていると感じた。

  本日はダブルで生の音楽に接することが出来たが、教会はシュペンデン(寄付)のみ、大学は9ユーロと格安であった。身近でしかも格安で一流プロの生の音楽を楽しめることに満足している。

2014年5月23日金曜日

ベルリン芸術大学

ベルリン芸術大学




ベルリン芸術大学音楽学部の玄関



ベルリン芸術大学音楽学部校舎

Duo touche のピアノ演奏

  滞在しているホテルの近くにはベルリン芸術大学の音楽学部がある。現在Crescendoと称した音楽週間のコンサートを毎日実施している。この学校は、エッセンに住む知り合いの娘さんがバイオリンを学んだ学校でもある。その娘さんは今はプロとして活躍しておられる。

  校舎の中にはいろいろなホールがある。音楽週間ということで各ホールで演奏会が開かれている。その中でも一番大きなホールではDuo touche という2名のピアニストが1台のピアノで演奏するコンサートが開かれていた。

  2名でピアノを弾くことから、同時に奏でる音が増えるので迫力がある。シューマン、ドビシー、シューベルトに続いて最後はファーレの曲であった。さすが音大のホールでピアノ自体の音もすばらしく、ホールの音響との組み合わせで音が響きわたっていた。入場券は9ユーロ。値段には関係なく、CDで聞く音楽とは比べ物にならない生の音に魅了された。

2014年5月22日木曜日

ベルリン東洋美術館


ベルリン美術館正門(ダーレム)

ベルリン美術館展示館入口

入口表示

アジア美術館入口

ベルリン自由大学

ベルリン自由大学校舎

ベルリン自由大学通り

  今年はじめ半世紀ぶりに高校時代の友達に会うことが出来た。現在浅草に住んでいる。退職後ボランティアで東京の案内をしているという。同時に江戸の歴史探索も進めている。いまドイツに来ていると伝え時間があればドイツへ来ないかと誘った。友達からの回答は、江戸時代に書かれた絵巻物「凞代勝覧(きだいしょうらん)」がベルリンの東洋美術館にあるそうでぜひそれを見に行きたいとの連絡があった。

  この絵巻物は江戸時代の生活ぶりを描いたものであるが、その後行方不明になりドイツで発見されたもの。現在はベルリンのダーレムにある東洋美術館が所蔵しているというもの。事前に調べた結果、所蔵はしているが常時展示はしていないとのことであった。

  本日この美術館を訪問した。世界の美術を展示しているが東洋の部分だけ見て回った。インド、中国、南方アジアなどの展示が多く、日本の展示はそれほど多くなかった。特にインドには仏教に関する興味深い資料として、曼荼羅の原本のような美術品が展示してあった。これが発展してチベット、中国へ伝わり今の曼荼羅哲学になったのではないかと思われる。

  日本のコーナーでは、仏像、書、日本間、河井寛次郎などの陶器、伊藤若冲などの絵画などが展示されていた。紹介本には多くの浮世絵が記載されているが展示はなかった。大英博物館、ボストン美術館、メトロポリタン美術館に比べて日本に関する展示規模が小さいのは、来週から始まるベルリンビエンナーレの準備のためかなりの部屋が閉鎖されておりその影響ではないかと思う。

  さて肝心の絵巻物はやはり展示はなく、日本コーナーの入り口のパソコンで詳細説明がなされていた。三越など現在につながる老舗店など日本橋の様子が描かれている。長さ12mにもなり特別展示でもないと不可能のようである。次回展示は2016年とのことであった。


  帰り向かいにあるベルリン自由大学の前を通った。ベルリン大学はもともとフンボルト大学で旧東ベルリンにある。戦後東ドイツの体制になじまない教員などが賛同し西ベルリンに作ったのがベルリン自由大学である。旧東ドイツの大学と一線を引くため自由という文字が入れらている。周辺はたくさんの若い学生が闊歩していた。

  友達は絵巻物を見られなくてもドイツへ行きたいとのことで5月末から10日間ほどデュッセルドルフに滞在することになった。希望に沿って案内を考えたいと思う。