2014年12月29日月曜日

ロバニエミ

飛行機から見えるオーロラ(赤点はカメラ信号)
 
地平線に見えるオーロラ
地平線に見えるオーロラ
暖をとる小屋
アイスホテル(夏になれば溶けてなくなる)
気温表示(-25℃)
サンタクロース村
サンタクロース
中心部の街並み
住宅街の雪景色
 
郊外の雪景色
 帰りの飛行機から

 26日からフィンランドに来ている。久しぶりである。 森と湖の国であるが、飛行機から見ると湖は完全に凍り白色が混ざった風景となっている。幸いなことに、ヘルシンキからロバニエミへの飛行機の中からオーロラを見ることが出来た。昨年はアイスランドで見ているが写真にとれるほどの光ではなかった。今回は記念写真を撮ることが出来た。(http://tsukubanite.blogspot.de/2013_11_01_archive.html#179547560376993576

  ロバニエミに4日間滞在した。まずは、サンタクロースに会いにサンタクロース村を訪れた。いろんな遊ぶ施設があり子供たちも楽しく過ごせるミニディズニーランドのような感じである。入場は無料である。しかし、中央入ったところの大きな建物にはサンタクロースがおり、そのサンタと一緒に写真を撮るようになっている。価格は40ユーロ。これが収入源のようだ。1時間ほど、長蛇の列を待ってようやくサンタに会うことが出来た。列では中国語が耳に入り、ここでも中国人が多い。写真は撮らず握手だけして別れた。

  夜21時からバスでロバニエミから20kmほど郊外にあるアイスホテルに向かった。周りは雪で真白である。晴天で星がよく見える。アイスホテルは文字通り氷でできたホテルで、近くの湖の水を凍らせて作るという。トナカイの皮を敷いて椅子、ベッドなど普通のホテルの調度を作っている。外気温は-25℃であるが、この中は-4℃と比較的過ごしやすい。このホテルに泊まっている人も多い。夏にはすべて融けてなくなるという。冬には再度制作するということである。

  このホテルを見学している途中、オーロラが出ているとの知らせがあり外に出た。緑に光るオーロラが見える。なんとか写真におさめることが出来た。しかし15分ほど見ていると手足の指が痛くなり我慢できず近くの小屋に入り暖を取ることになる。小屋にはマキ暖炉、お茶、パン、クッキーなどが用意されており、くつろげる様になっている。

  温まったところで再度外へ出てみるという動作を続けていたが、瞬間に縦方向に流れるオーロラも見ることが出来た。これは残念ながら写真におさめることはできなかった。1時間くらいたったであろうか、間もなくオーロラは見えなくなった。12時頃にはロバニエミへ戻った。

  翌日は曇り空で月、星も見えずオーロラは期待できそうにないが再度トライした。緑の光は見ることが出来なかったが、凍った湖の北の方向に白く光るものが見える。オーロラが出ているのであるが雲のため見えず、薄明るく見えていた。結局今回は飛行機から、そして昨日の2回にわたって見ることが出来十分である。オーロラのDVDと、ムーミンの人形を土産に買いロバニエミに戻った。

  この町は冬のみ観光客で賑わうという。太陽があるのは10時から14時ころまで。-25℃の雰囲気でも市街地には観光客も多く、一般市民も買い物など行きしている。靴下3枚に、ブーツ靴、耳カバーに毛糸の帽子、手袋は二重にしていた。それでも20分くらい外を歩くと指先の神経がなくなる。ポーランドのウクライナ国境近くを訪れた時の-22℃よりさらに低く、初めての体験であった。

2014年12月24日水曜日

クリスマスマルクト

カイザーウイルヘルム教会

カイザーウイルヘルム教会

シャルロッテンブルグ宮殿


シャルロッテンブルグ宮殿

シャルロッテンブルグ宮殿

ポツダムプラッツ

ポツダムプラッツ

ステックリツァー

ステイクリツァー (basicの店)

 
Gendarmenplatz

 Gendarmenplazt


クリスマスツリーとポインセチア

  本日はクリスマスイブ。町のほとんどのクリスマスマルクトは本日が最後。ベルリン市内のクリスマスマルクト、ツォー近く中心街にあるカイザーウイルヘルム教会、ポツダムプラッツ、シャルロッテンブルグ前、ミッテのジェンダープラッツ、ステイクリツァーなど。飲み物はグリューワイン、食べ物はブルストなどあるが屋台で食べることはなく、お土産として教会人形を探し買い求めた。

  一般のお店も夕方にはおしまいになるため、その前にお花屋さんで大きい目のポインセチアを購入した。本日の夜、オペラハウス合唱団のご夫妻(奥様が日本人)からクリスマスパーティに招ねかれているため、プレゼントにする。

  比較的暖かで雨のクリスマスイブになった。パーティにはオペラハウスの同僚と、息子さんもおられ、食事とケーキをいただいた。その間CDをかけてくれたが、ご主人が子供時代のボーイソプラノのクリスマスソングであった。澄んだ美しい声がすばらしい。昔レコードに入れていたものをCD化したとのこと。

  部屋にはピアノなどの音響製品、それにレコードプレイヤーがある。昔のレコードがたくさんあるためプレイヤーも持っているとのこと。CDがこの世に出てからレコードのみならず、プレイヤー、オーブンリールレコーダーなどとっくの昔に捨ててしまった。懐かしい限りである。

  そしてクリスマスプレゼント。大きなクリスマスツリーの下にはたくさんのプレゼントが置いてあり、一個づつプレゼントを開けて楽しんだ。我々もカレンダーなどをいただいた。夜11時ころには車でアパートまで送ってくれたが、町のお店はすでに閉まっており静寂のたたずまいであった。

2014年12月23日火曜日

ライプチッヒ

クリスマスマルクト


聖トーマス教会内部


クリスマスマルクト


クリスマスマルクト


ゲバントハウス


バッハ博物館


バッハの肖像


聖トーマス教会


オペラハウス

      駐在当時ライプチッヒは車で通りすがりでわずかバッハの肖像のある教会に立ち寄っただけであった。昨日宿泊し本日ゆっくりと街中を散策することにした。

  ホテルは中心街であったのでホテルを出るとクリスマスマルクトがあり、人々で賑わっている。有名なゲバントハウスをまずは訪れた。本日は残念ながら休演で演奏会はないことが分かりがっかりである。この向かいにはオペラハウスがあるのでそこにも行ってみた。本日はバレエということで鑑賞は諦めることにした。(https://www.youtube.com/watch?v=-suf9BL9xRA

  昔訪れている聖トーマス教会に向かった。バッハの肖像が置かれている。その昔この教会の専属オルガ二ストとして活躍していた。教会の中に入るとクリスマスミサの準備中で、オルガンも練習中であった。しばらくオルガンの音が終わるまで席に座り聴き入った。素晴らしい音響である。

  この教会の向かいにはバッハ博物館がある。この中でヘッドホンによってバッハの曲を自由に聴くことが出来る。いつものことながらバッハの響きは心地よく体に吸収されいつまでも聴いていたい気分にさせる。

  博物館でずっと音楽に浸りたかったが、演奏会も諦めて夕方にはライプチッヒを立ち夜にベルリンへ戻った。

2014年12月22日月曜日

ゼンパーオーパー

観客席

舞台

内部通路

 

緞帳

中央男性が王様の息子、その左が恋人

ボーイソプラノ

出演の子供達

デモ

  先日ドレスデンに立ち寄りゼンパーオーパーに赴いたがすでに始まって入場できなかった。本日再度車でドレスデンに向かいオペラを見ることにした。車は無事オーパーの地下駐車場に置くことが出来た。

  オーパーの前にはたくさんの人々が集まりポリスが規制していた。外国人排斥のデモである。ただシュプレヒコールもなく静かなデモであった。ポリスにどこに行くと質問された。オペラを見に行くと答えるとOKとのしぐさで通してくれた。

  オペラハウス自体は昔ながらの豪華な内装で緞帳も素晴らしい工芸品で出来ていた。現代的なベルリンオペラとは対照をなすオペラハウスである。本日はフンパーディンクのケーニッヒスキンダー(王様の息子)である。フンパーディンクといえばヘンゼルとグレーテルのオペラで有名で昔デュッセルドルフで見ている。子供用オペラとしてクリスマスによく演じられる。このケーニッヒスキンダーもたくさんの子供が出演することから結構子供連れが多かった。

  オペラの内容は、王様の息子 ( Tomislav Muzek、 https://www.youtube.com/watch?v=AU1ZIommqHs)が成人し一般の女性 ( Barbara Senator、https://www.youtube.com/watch?v=ovpH68u_9Zk)と交際するが認められず、最後には女性は病でなくなるというお話である。クリスマスのガチョウが出てきたり子供たちがたくさん出演し、美しいボーイソプラノも聞かせてくれた。

  終演後ライプチッヒに移動し、本日はライプチッヒに宿泊した。本日のデモ。今ギリシャでは総選挙が予定されており、再度EUに助けを求める勢力が優勢になりつつあるという。これに対してドイツをはじめ反発が出ている。援助しても約束の自らの努力がなされず助けだけを求める姿勢に、EUから除外する動きも出ている。この動きに呼応するように反EUの動きのデモでもあり、せっかくのEU精神が損なわれないか残念に思う。

2014年12月20日土曜日

オペラ三昧


 カルメン
カルメン

ファルスタッフ(中央左がバスバリトン)

トゥーランドット

バラの騎士(右が男装のメゾソプラノ)


バラの騎士

コーミッシュオペラ



コーミッシュオペラ


コーミッシュオペラ


コーミッシュオペラ


ウエストサイドストーリ


   今ベルリンオペラの近くに住んでいることもあり歩いてオペラを見に行っている。シーズンの初日は11月27日で、クリスマスにちなんだバレエのくるみ割り人形であった。美しい踊り子の舞台と音楽を堪能した。

  そして最初のオペラは有名なカルメン(カルメン役は Clementine Margalene 、https://www.youtube.com/watch?v=ig_xlLY9_Y4)であった。続いてファルスタッフ(ファルスタッフ役は Kiril Manolov 、https://www.youtube.com/watch?v=k6xxsV_sB04 )。ブルガリア人バスバリトンの体格と声の迫力に圧倒される。日本人では到底かなわない。

  そしてトゥーランドット。今までDVDなどでドミンゴ、パバロッティで聴いているが、ソロ、オーケストラ、合唱の生の迫力は素晴らしいものがある。しかしテノールのカラフ役(Kamen Chanev、https://www.youtube.com/watch?v=9H2AXI4JKoA )の高音を聴いてみて、亡くなったパバロティに勝るテノールはいないということも再度分かった。

  そして本日はリヒャルトシュトラウスのバラの騎士を聴いた。女性が男装するオクタビアン役は Elina Garanca( https://www.youtube.com/watch?v=3NBFtZSoh84)で、これは宝塚歌劇の原型かと思う。元帥夫人との不倫もあったが結局オクタビアンはソフィーと結ばれるのであるが、有名なその最後の場面での三重唱、二重唱はしみじみと歌いこみ、人生そのものを感じた。(https://www.youtube.com/watch?v=HRX98UjM5oE

  駐在時代ミュンヘンオペラハウスで同じリヒャルトシュトラウスのサロメを見ている。ズービン・メータ指揮であった。この時の音は近代音楽の響きであったが、今回の曲はロマン派に近い響きで心にしみ入る音楽であった。

  その間、ベルリンミッテにあるもう一つのオペラハウス、コーミッシュオペラにも足を運んでいる。ここではミュージカル、ウエストサイドストーリーを鑑賞した。こちらは生の歌声ではなくマイクを使っており音量にすごいものがある。しかし舞台は簡素なもので、以前ニューヨークブロードウエイでミスサイゴンを見た時のような、舞台の豪華さ、演出のち密さとは比較にならない。ミュージカルに関してはさすがアメリカブロードウエイの方が魅力的である。

  ジルベスタのベルリンフィルのコンサートの切符も入手できた。コンサートホールのみならず、教会など時間が取れるときに音楽を楽しめる環境に感謝である。