2011年3月22日火曜日

ワンダーランドカルカール

(ドイツプルトニウム高速増殖炉跡)

ドイツ/デュッセルドルフから北東100kmくらいのところにカルカールという町がある。ここはドイツで初めて作られたプルトニウム高速増殖炉原子力発電所があった場所である(ヨーロッパ駐在日記、1996年5月、カルカール)。しかしチェルノブイリ原発の事故の後、ドイツの原子力発電に関する政策変更により完成したが稼動することなく廃止され、今は娯楽施設ワンダーランドカルカールとして賑わっている。
あってはならない原発事故が今起こり、福島周辺は通常とははるかに高い放射線に覆われ住民は避難している。福島近辺はこれからは10年、20年、30年と放射線の影響を受け、人は云う及ばず、農産物、畜産品、海産物、土、水、海などすべてのものに影響を与えていくことになる。
公に報道される日々の情報はいつも”直ちに健康に影響を与えるレベルではない”との連呼であるが、その手法は戦後の長い保守政権の中で築かれたジワジワとしか情報を公にしない手法そのもののように感じる。思い出すのは、学生時代聞いたフォーク歌手高田渡の歌である。
<値上げ>
値上げはぜんぜん考えぬ / 年内、値上げは考えぬ/当分、値上げはありえない / 極力、値上げはおさえたい / 今のところ、値上げはみおくりたい / すぐに値上げを認めない / 値上げがある、としても今ではない / なるべく値上げはしたくない / 値上げをせざるを得ないという声もあるが 値上げするかどうかは検討中である / 値上げもさけられないかもしれないがまだまだ時期が早すぎる / 値上げの時期は考えたい / 値上げを認めたわけではない / すぐに値上げはしたくない / 値上げには消極的であるが 年内、値上げもやむを得ぬ / 近く、値上げもやむを得ぬ / 値上げもやむを得ぬ / 値上げにふみきろう
福島では中性子が観測されている。この報道も当初はあったが今では公にされない。すでに前代未聞の人体実験が始まったと云っていい。これから、10年、20年、30年、それ以上たってその結果が判明するものと思う。
一方、ドイツカルカールの人々はこのワンダーランドで楽しみながら自然豊かな田園風景の中で生活を享受していることと思う。対照的な現状である。

2011年3月12日土曜日

東日本巨大地震

            (我が家居間1)
            (我が家居間2)
昨日は朝から東京へ出かけ14時半前に職場に戻った。メールのチェックをし始めたとたんガタガタ揺れだした。しばらく様子を見ていたが今までのようにはおさまらない。ますます激しくなり危険を感じヘルメットをかぶり机の下に入った。引き続きゆれ続けたがひとまずおさまった時点で外へ出た。それでもまだ揺れていた。
職場では現在設備の工事中であるが、事務所近くの工事中の設備の確認に向かった。途中建物外に設置された貯水槽が破損し水が漏れ出している。早速その担当にそのことを伝えて設備に着いた。上部開閉扉のガラスが壊れた以外は外見上問題はないようである。ただ、設置したばかりのパイプ類の漏洩はこれから再度確認が必要でその旨担当には伝えた。
この途中、職場全体の避難通達があり、指定された広場に集合した。怪我なく全員が避難していることを確認し、成り行きを見守った。その後何度も大きなゆれがあり、建物の上層部に設置している設備が今にも落下しそうである。
2時間ほどたったであろうか。ようやく大きな揺れも少なくなり、建物に入ってもよいが30分以内に退去し帰宅するようにとの決定で16:30ころには帰宅することになった。
自宅へ電話、メールするが送れない状況。帰宅途中ようやく妻からメールが届き、家の中はぐちゃぐちゃになっているとの情報。帰ってみると、額縁、ガラスの入った飾りなど落下し破片が散乱していた。ガラスなどの危険なものだけ掃除して、電気もガスも水もない状態でろうそくと懐中電灯の明かりの中で、カセットフーでインスタントラーメンともちで夕食をとった。
情報が取れない状況であったが手回し発電ラジオを探し出しようやく大地震の内容が分かってきた。停電が続き何も出来ないので早くベッドに入ったが、夜中ずっと余震が続き船のなかで寝ているようで熟睡は出来なかった。
朝方にはようやく電気が回復、それと同時に水、ガスも回復した。家の整理はまた時間をかけてゆっくりとやっていくことにし、今はとりあえずは普通の生活が出来ることでよしとの気持ちである。
それにしても大変な被害と共に福島原発の事故が心配である。チェルノブイリとは条件は違うにしてもすでに炉心溶解が始まり何とか爆発を防ぐために冷却蒸気を外へ出すことにより耐えている状況ではないかと思う。とするとすでに放射線物質は今までに経験したことのない量が放出されているのではないか。正式な発表は後づけ小出しのようで要領を得ないが一番気になることである。

2011年3月6日日曜日

つくいち




3月に入りまだ肌寒い日ではあるが日も長くなり春めいてきた。毎月第一日曜日に行われる「つくいち」に出かけた。

「つくいち」はつくば周辺でお店、レストラン、農業など営んでいる人たちがその商品をつくば中央公園の芝生に出す市場である。毎月1回つくばで催すことから「つくいち」という名になったと聞いている。15軒余りのテント張りのお店がでる。芝生には野外机、いすも置かれそのお店で購入した食べ物、飲み物をいただきながらゆっくりした時間を過ごしている。多いのは小さい子供ずれの家族である。

たまには私たちのような年配夫婦もおられる。お店の一つである「りっつん」でパスタスープを購入、また「もっくんカッフェ」でサツマイモの焼芋も購入し、芝生に座りながら食べた。この冬は特に寒くこの3ヶ月ほどは芝生でゆっくりと過ごせず食べてすぐに車で帰ることが多かった。今日はようやく寒さも和らぎ、ゆっくりと時間を過ごした。デザートは「いちごや」で購入した苺であった。甘みたっぷりで満足であった。

焼き芋は近くのお年寄りが石入り壷の中で炭火で焼いているという。石焼芋の美味しさを満喫できる。ボランティアではないかと思うくらい安いことも魅力である。買いだめして、この冬のおやつとして愛好させていただいている。

この冬、我が畑はほうれん草、小松菜など僅かな野菜を収穫しているのとどまっているが、今年はこれからさつまいもを栽培し、秋には収穫しその畑で焚き火をしながら焼き芋を食べられるようにしたいと思う。インターネットで調べると5~6月ころに苗を植えるとよいとのこと。苗の購入の段取りを考えている。