2015年7月29日水曜日

筑波山とナウマン象

ケーブルカー宮脇駅  
 
山頂駅
御幸ケ原 と男体山
カタクリ群生地
ガマ石の表示
 ガマ石

ブナ林保護の説明
 ブナ林
 ブナ林 
 ブナ林
 ブナ林
筑波山女体山山頂
 関東平野
 関東平野
 下りケーブルカー

下りケーブルカーからの光景
ナウマン象化石の説明

ナウマン象の化石
ナウマン象の化石

ナウマン象の化石
 
 ナウマン象の化石

  35℃前後の暑い日が続いているが、つくば自宅に来客があり久しぶりに筑波山を案内することになった。筑波山神社を抜けてケーブルカー宮脇駅から8分で山頂駅のある御幸ケ原に到着する。ここは標高800mで、さらに歩いて女体山へ向かった。まもなくカタクリの群生場所がある。以前春に来たときにはカタクリの花が満開であったが、今は夏のため群生場所には入れなかった。

  途中にはブナ林保護活動の説明看板があり、温暖化が進む中で貴重な原生ブナ林を維持するための努力がなされている。ガマ石の所では、ガマの口に石を投げいれると金持ちになれるということでトライしたがなかなか難しかった。お金には縁がないようである。

  877mの女体山の山頂に達した。晴れてはいるが霞がかかり関東平野の遠くは望めない。しかし東京湾から筑波山まで平原で山がないことは確認できる。夏休みのため子供たちの団体など登山者は多かった。

  そして、つくば市内に戻り産業技術総合研究所にある地質標本館を案内した。今回で2回目であるが、その後東北大地震に関する資料も追加されている。地質、鉱石、化石などの詳しい説明と標本が展示されている。初めて気が付いたことは、つくば自宅すぐ近くに流れる花室川付近からナウマン象化石が発見されその標本が展示されていたことである。つくばにもナウマン象がいたことを初めて知ることとなった。(http://tsukubanite.blogspot.jp/2010_03_01_archive.html#62500430856067974 、http://tsukubanite.blogspot.jp/2010_02_01_archive.html#5756926932069472874

2015年7月18日土曜日

新国立競技場2

ドイツ国会議事堂
(戦前ナチスが政権をとるに至った忌まわしい建物) 

  新国立競技場の建設費高騰問題は、本日新しい局面となった。昨日までは首相は案の変更は完成が間に合わず、できないと断言していたにもかからわず、先の案は白紙撤回するという。昨日までの主張はどうしたのか。

  報道では、新安保法案とこの新国立競技場問題で支持率が極端に低下しており、新安保法案を優先したのではないかといわれている。

  ただ、昨日安藤さんが発言した「物価上昇分は承知するが、それ以外は承知できないと」という点を明確にすることがあいまいになりそうである。つまりこのまま突き進めば、究極的にはコスト上昇の原因を個々の材料価格から、工数による人件費に至るすべてを公表しなければ安藤さんのみならず世論は納得しない可能性があることである。そうすると一般的な市場での見積もりとの差が公にさらされ、公共事業の問題点がクローズアップされ不都合になる、との見方である。

  白紙撤回による損失は、すでに支払ったという十数億円だけにはとどまらず、設計者からのキャンセル費の要求など莫大な額になる可能性がある。この責任はどこが、また誰がとるのか。日本の政治の常であるがまたうやむやになりそうである。

  民主主義というものが国民の総意で決めていくという理解をすれば、新安保法案、新国立競技場設立の案件などは前回選挙の争点ではなく、今解散してその信を投票に問うのが本当の道と考える。解散をしないとなれば、も一つの方法は国民投票により決めるという方法もある。現在の政権はこの国民の総意を汲む姿勢は全く見られない。むしろ逆で、単独でも決めていくという実質独裁体制になっている。

  今年初めブログに載せた内容を思い出す。http://tsukubanite.blogspot.jp/2015_01_01_archive.html#8971054119290157484
今日本の政治は、戦前ドイツのナチスが仕掛けた国会議事堂放火事件を対立政党のせいにして選挙で勝利した後、報道の自由を制限し独裁政権につき進んでいた時期によく似ている。

  さすが新国立競技場案件は不都合な事実が明らかになることを恐れたのか、方針変更せざるを得なくなったのではないか。しかし、その損失についての責任をだれも感じていないように感じる。一般のマスコミの報道もあてにならないことが多い今日この頃、インターネットなどでいろんな情報をとり、思考を働かせ、判断することが益々必要なようである。

2015年7月16日木曜日

新国立競技場

  
安藤忠雄設計の美術館
 安藤忠雄設計の美術館(新館全景)
 安藤忠雄設計の美術館(池と旧館)

安藤忠雄設計の美術館(丘のある庭)
安藤忠雄設計の美術館(ドイツランゲン美術館) 
 安藤忠雄設計の美術館(ドイツランゲン美術館)

 安藤忠雄設計の美術館(ドイツランゲン美術館)

    今テレビなどマスコミで報道されている話題の一つに新国立競技場の建設費高騰がある。元の予算に比較して倍以上になるという。本日、設計案選考委員長であった安藤忠雄さんがコメントを出した。

  それによると、元の予算に対して物価上昇などの要因は承知するけれど、それ以外は額を見積もったジェネコンなどの説明が必要とのコメントである。

  戦後日本の保守政権が続いているなか、石川達三が「金環蝕」という小説を発表した。また映画にもなった話である。ダム建設時の汚職構造を描いたものである。一般的に考えられる額に対して倍以上の予算がつけられる。表面上は入札であるが、実際にはジェネコンが談合し、そしてその高く見積もられた金が時間を経過して政治献金として保守政党、あるいは個人に還元するという話である。

  この3年前までは国の運営する研究所に勤めていた。建設、機械購入に際しては、やはり表面上入札であるが実際には一般の価格より随分高い場合が多かった。あるプロジェクトは民間企業が絡んでいたので、国の担当組織が出した予算が高すぎるということで、その民間企業が見積もった。結果、半分以下で出来るということが判明したということも経験している。

  今回の問題も同じような構造が見えている。おそらく当事者は屁理屈、詭弁、嘘、そして証拠を残さないようにしてごまかすことが常である。安藤さんがどこまでその核心に近づけるか。あるいは安藤さんもこの構図の中に入っているのか。注目したい。