ヨハネス教会
教会内
2階席とパイプオルガン
新年の花火(オーバーカッセル橋から旧市街を見る)
ゼクトで新年を祝う(オーバーカッセル橋)
今年も最後の日となった。午後のひととき、YOUチューブで第九を聴いた。1979年カラヤン、ベルリンフィルが日本に来たときの実況録音である。アナログ録音なのか、今のデジタルの鮮明な音と異なる。毎年恒例の日フィルの生の音ではないが、今年も年末に何とか第九を聴くことが出来た。
年末の最後の楽しみは教会での ジルベスタ コンツェルト。夕方からデュッセルドルフの市街中心にあるヨハネス教会へ出かけた。曲はオルフ作曲のカルミナブラーナ。もともと中世期のラテン語による詩集に1937年に曲をつけたもの。独唱、コーラス、管楽器、打楽器、ピアノからなる。特に管楽器、打楽器の響きが教会内をとどろかせた。残念ながらパイプオルガンの音は聴くことはできなかった。
聴きながら今年を振り返った。
リタイア後に依頼された仕事も終了し、時間が自由に使えることになった。結婚後40年でもあり、記念に春にはドイツへ出かけた。夏場は30年を過ぎた東京の自宅マンションのレノビールを自ら Do It Yourself でやり、新しい装いになった。あとは台所のやり替えを業者に頼むだけになっている。晩秋からは再度ドイツの生活を楽しんでいる。
ドイツで日本のことを一時的に忘れることが出来るが、災害、原発事故、財政赤字、気になることばかりである。これからの世の中、その時代の権威者から発信される情報はますますあてにならないことが明確になってきた。物事の判断には、それぞれの個人がインターネットなどいろいろな方法を駆使して、全世界の的確な情報を自ら広く集めることが必須の時代になっている。今年はその思いを募らせた年でもあった。
コンサートが終わり家で休憩の後、ライン川にかかるオーバーカッセル橋に向かった。橋にはたくさんの人が集まっており、すでに爆竹がなっている。そして、0時には花火が一斉にあげられた。ゼクト(発泡白ワイン、ドイツのシャンパン)、ビールなどを飲みながら新年を祝っていた。