ほぼこの1年ゆっくりとした生活で、さらに5月からは久しぶりにドイツに1~2ヶ月ほど滞在する計画を立てていた。しかし、5月に入り突然仕事の話が入り込んだ。そのため最近はその準備に霞ヶ関訪問の用件が入りほとんど東京で生活している。
まだ梅雨には早いが雨の日が多いこのごろである。今日は久しぶりに晴天で午後、東京自宅から散歩に出かけた。都内唯一の都電を見ながら、なるだけ路地を歩き目的の飛鳥山公園に着いた。自宅からほぼ1時間ちょっとの距離であった。
この飛鳥山公園は、小高い丘で江戸時代に桜が植えられ桜の名所として浮世絵にも描かれているところである。この山のふもとは王子という地区で、明治時代に渋沢栄一が日本最初の製紙会社王子製紙を設立したことでも有名である。この公園の中にはその記念の紙博物館もある。子供が小さいときにも都電を使ってよく訪れて散策を楽しんでいた。
昔と違うのはこの小さな山にケーブルカーが出来ていることである。歩行が困難な人でも車椅子で公園を楽しむことが出来るようになった。ハンディキャップのある人も出かけることが出来るようになり、この30年で日本もずいぶん人にやさしい環境づくりが出来ている。
6月からはつくば自宅近くの研究機構に勤務することになった。これからはほぼつくば100%の生活になる。畑作業は土日だけの仕事になりそうである。