F1レースに関心を持つようになったのは1993年5月のバルセロナF1レースの時以来である。マクラーレンチームのセナと一緒に仕事をすることになりバルセロナを訪問、セナチームのピットに入り当時勤めていた会社がサプライしていたタイヤウォーマーの性能チェックの作業を実施した。
当時のことは「
アイルトン・セナ/ヨーロッパ駐在日記 」にエッセイとして記録に残しているが、日本へのテレビ中継で古館伊知郎があの早口で話しているところを何回も目撃した。大概はカメラの近くの大きな看板に書いた文面を見ながらのしゃべくりであった。
昔タイヤを供給していたのはグッドイヤーとミシュランで、セナチームにはグッドイヤーのエンジニアがピットに入りフォローをしていた。日本のトップメーカーであるブリヂストンは、
グラナダ・ダカールラリー/ヨーロッパ駐在日記に記載しているように、1990年代まではヨーロッパではそれほど知られておらずその知名度は最低であった。
その後2000年代になってブランド力を上げるためブリヂストンもF1に参入し、今では知名度も上がり名実とも世界のトップメーカーとなっている。しかし、ブリヂストンは知名度も上がったことからこの不況の中で撤退することを決めている。今の趨勢からすると韓国・中国のメーカーが次に名乗り出るのではないかと思われる。日本でも鈴鹿などで毎年F1レースが開催されているが、ツインリング茂木でも過去に開催されている。
ドイツ在住時代には制限速度のないアウトバーンで240km/時まで出して走ったことがある。今日本で乗っている車は性能としては260km/時のスピードまで出せる。しかし残念ながら日本ではその高速ドライブを楽しむところはない。
レース場なら可能性があるのではないかと思い、つくばからは比較的近い茂木に出向いた。入り口で聞いてみたところ、ゆっくりと走る催しは期間を決めて実施しているが高速でドライブ出来るものではないとの説明でがっかりであった。やはりドイツでしか不可能のようである。近い将来ドイツに行き、レンタカーでまたアウトバーンを走ることも考えたい。