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筑波山梅林は筑波山の中腹にある。すでに梅林の梅が咲き始めているとの情報があったので出かけることにした。めずらしく妻から今日は自分の車で行こうという。いつもは私から、一週間に一度は車を動かしてやらないとバッテイリーがあがってしまうよと言っているのにどうしたことか。しばらく運転していないこともあり運転したくなったようで、とにかく妻の車で出かけた。
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駐車場に車をとめて梅林を登った。いろいろな梅林を見て歩いているが関東平野が眺望できて雄大な景色が堪能できる点、今まで経験したことのないことであった。花は紅梅、白梅、八重の紅梅など3部咲き程度であるが、すでに満開に近い木々もあり、関東平野を一望出来る梅の木の下で休憩した。霞がかかり遠くの富士は見ることは出来なかった。手持ちのケーキを食べながらお茶を飲み日光浴、妻は太極拳のエクササイズをしたりして景色を楽しんだ。
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梅祭りは来週からということでまだ人は少ないが、私たちと同じような退職した夫婦の方々が見られた。平日に来られるのは退職後の大きなメリットで皆さんも思いは同じようだ。帰りは旧筑波街道を走った。道は狭く妻も運転はしずらかったようであるが、昔ながらの旧家の屋敷など見られ趣のある街道であった。
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筑波山麓は気温が低いがその中腹はいつも暖かいという。気温の反転現象と言われている。梅林の雰囲気は春が近いそのものであったが、テレビのニュースで筑波山中腹には福寿草が咲き始めたと伝えていた。まだまだ寒い日は続くと思うが、日が沈むのも少しずつ遅くなり春の足音は着実に近づいているようである。