私より年上の方でずいぶん前に定年退職しておられるが、昨年まではタイで技術の仕事を続けられていたという。髪は白ぽくなっているがお元気であった。
昔話に話が咲き、いろいろな方々の現況の確認の場にもなった。小松時代の共通の思い出話として、文化勲章の陶芸家浅蔵五十吉さんの話になった。当時会社のすぐ近くにその陶芸家のお家があり、同僚の送別には記念品として必ずその作品を購入し手渡していた。ご夫婦も小松を離れるとき壷をもらったという。その記念品を箱に入れ長い間持っていたが、最近取り出し飾るようになったという。当時まさか文化勲章をもらうまでの作品とはお互い認識していなかったと思いは同じであった。
実はわが家にも一つ作品があり、今は木箱に入れて大切に保管してある。私の場合は2つ個人的に購入し、一つは父の世話になった人に贈り物として差し上げた。今その方は文化勲章の陶芸家の作品であることを認識しておられるか気になるところである。木箱には作者名、経歴など記入された説明書(当時はまだ文化勲章はもらっていない)が入っており、興味ある人なら気がついておられることと思う。
いろんな話題で話が途切れることなくあっという間に2時間が過ぎ昼食を終えた。向かいにはルーラルハウス吉瀬がありそこでお茶タイムを過ごしお別れした。これからもこのようなつながりを持ち続け楽しみの一つにしていきたいと思っている。